うみゆず趣味ちゃんねる

良いと思ったものを布教するためのブログ

サスペンス映画:じわじわ来る恐怖と疑心『シークレット ウインドウ』のレビュー 

『シークレットウィンドウ』何故この映画を観ようと思ったか。
イケオジ、ジョニー・デップが主人公だからです。
この映画は2004年のものなので、ジョニデ様が41歳の頃・・・やっぱりカッコいい。渋カッコいい。そして可愛い。
でも映画を観だしたらそんなこと言ってられない作品だったのでご紹介します。

 

f:id:umiyuzuch:20210925230247p:plain

 

『シークレット ウインドウ』のあらすじ

ジョニー・デップ様演じる人気作家のモート・レイニー。ある日彼の前に、「俺の小説を盗作しただろう!」とめちゃくちゃ怒っているおじいが現れました。
ジョニデ様もといモートには盗作した覚えが少しもないのに、盗作疑いおじいがとにかくしつこいし、嫌がらせ行為をしてくる。
次第にモートの周りの人にまで被害が広がり、モートの精神はどんどん追い詰められ、最終的には・・・。

 

『シークレット ウインドウ』のみどころ

色気たっぷりの渋ジョニデ様がとにかくカッコいい。笑
作家あるあるのボサボサの髪にボロボロの服を着ているのにそれすらオシャレ。くたびれたロングガウン着てオシャレとか、いったいどういう事なのでしょうか。
とはいえ作品自体はがっつりサスペンス。原作はホラー小説の帝王スティーヴン・キングです。ピエロ恐怖症を生み出しまくった『IT』やホラー映画界の王様『シャイニング』なども彼の小説が原作となっています。
本作は化物系のホラーではなくて、人間の怖さを表した所謂ヒトコワ映画です。

www.youtube.com

 

『シークレット ウインドウ』の感想※ネタバレあり

登場人物の色んな人に対して疑心暗鬼になります。割と序盤で結末が予想できちゃうんですけど、ストーリーが進むにつれて「やっぱりちがうかも」「やっぱそうかも」「いやこの人怪しいかも」ってブレブレになり。結末は最初の予想通りだったけど、「やっぱりねー展開読めたつまんなーい」とはならないんです。結末分かっていたのに怖いと思ってしまうんです。
主人公モート(ジョニデ様)は、有名作家だけどスランプになっていて、その原因は妻の不倫にありました。しかも不倫現場を目撃してしまい、そのシーンがフラッシュバックするくらい心にダメージを受けており。でも奥さんのことをまだ愛しているから、離婚届けにサインを出来ずにいました。だけど奥さんは離婚したがっているんですよね。そこがまた辛い。女性って気持ちの切り替えが早いですよね。よく言われる女性の恋愛は上書き保存とはこのことか。さっさと前向いて進もうとしている奥さんと、立ち直れずに毎日怠惰に生きているモートとの感情のギャップが心苦しかったです。
モートは精神的にダメージを負っているのに、そこに盗作疑惑をかけられるとか泣きっ面に蜂展開なのですが、その盗作疑惑をかけてきた人はモートが作り出した架空の存在でした。愛する妻が離れてしまった悲しさ、不倫への怒りやトラウマから、とっくに精神が崩壊してしまっていたようです。
モートとは別のキャラクターを作り出すことで、自分の内に秘めたものを現実化し、最後には奥さんと不倫相手も殺してしまい、その後清々しく生きるモートへと変貌しました。ここで疑問なのはモートは奥さんを殺したいと思っていたのか。ストーリーの中で奥さんと電話するシーンがよく出てくるのですが、奥さんの事を気遣っているような素振りが垣間見えるんです。だから殺すとは思わなかった。でも殺してしまった。愛するが故に裏切りが許せなかったのかもしれないですね。自分が前を向くためには、二人の存在を消してしまうしかないとモートは思ったのかもしれません。
愛に溺れると自分の人生崩壊します。これ教訓ですね。

以上『シークレット ウインドウ』のレビューでした。

 

Amazon.co.jp: シークレット ウインドウ (字幕版)を観る | Prime Video

 

スティーヴン・キング原作 ヒトコワ系オススメ映画

ミスト

霧の中から見たこともない謎の生物が現れ、人類が襲われてまくって世界オワコン状態になります。ただ、この映画の本当の恐怖は生物ではなく人間。人は窮地に追い込まれると何をしでかすか分からないものです。モートと同じですね。

 

Amazon.co.jp: ミスト (字幕版)を観る | Prime Video